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  • 続「新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由」vol.1

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    第1回 「ミャンマーでも日本食ブーム?」

    2013年7月、講談社+α新書より初めての著作となる「新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由」を出版させていただいた。いまだにAmazonで「ミャンマー」をキーワードにして検索すると最初に表示されるということは多少は売れているということなのだろうか。ちなみに2番目は「地球の歩き方~ミャンマー」である。

    ヤンゴンで知り合った日本人の方から「本読みましたよ」と声をかけられることも多くなった。わざわざ日本から訪ねてきてくださる方もおり、著者冥利に尽きるのだが、サインや写真を求められるのは気恥ずかしくて閉口する。

    激動しているミャンマーでは半年前の情報は既に過去のものと言っていい。本コラムでは「続編」として自身の著作を検証しつつ、最新のミャンマー情勢を発信していくつもりである。ミャンマーに関心を抱く皆さんの一助となれば幸いだ。

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    2014年2月8日、ヤンゴン日本人学校にて日本人会主催の「春祭り」が開催された。南国ミャンマーには日本のような四季はない。今は乾季にあたり、年間を通じて最も過ごしやすい時期である。

    2月に「春祭り」というのはちょっとおかしいなとも思ったが、ミャンマーで「冬祭り」というのも変だし、かき氷や金魚すくいの屋台が出て、盆踊りを踊るのだから内容はまさしく日本の「夏祭り」なので、間を取って「春祭り」としたのは妥当なのかもしれない。

    会場には浴衣姿の参加者も多く、盆踊りの輪を眺めながら、うなぎのかば焼きやお好み焼きをつまみに屋外で飲むミャンマービールはいつにも増して美味だった。ちょうど当日は数十年ぶりの大雪で日本列島は大変なことになっていたのだが、久しぶりに子供の頃を思い出し、異国の地にいることをしばし忘れさせてくれる楽しいひと時だった。

    ミャンマーに通い始めて24年目となるが、本格的に住み始めたのは昨年の3月からであり、日本人会に入会したのは8月くらいなので、実は私は新参者である。「春祭り」に参加したのも初めてなので、昨年に比べてどのくらい参加者が増えたのかはわからないが、ヤンゴンにもこんなに大勢の日本人が住むようになったのかと感慨深いものがあった。

    最新の日本人会の名簿によれば2014年1月28日現在の登録者数は656名とのこと。もちろん未登録の方も大勢いるはずなので、少なくとも2,000名くらいは在住しているのだろう。法人会員は96社となっている。以前は法人会員といっても所長が一人だけといった駐在事務所がほとんどだったが、今は複数の社員を揃え、本格的に進出している企業も増えてきている。

    大手企業の進出もさることながら、最近特に目立つのが日本食レストランの急増である。日本語フリーペーパーに掲載されている日本料理店を数えたら50軒を超えていた。このうち民主化以前から営業していたのは10軒程度なので、この2年間で5倍に増えたことになる。まさに雨後の筍状態だ。

    すし、焼き肉、ラーメン店などが続々とオープンし、我々在住日本人にとっては嬉しい限りだが、さすがに競合が心配になってくる。ところが、実は半数は日本滞在経験のあるミャンマー人がオーナーで、ローカル向けに安価でそれなりに美味しい料理を提供しているので、これが結構繁盛しているのである。

    一方、社用族が接待に使う高級店も好調で、週末などは要予約である。日本人だけでなく、ミャンマー人の富裕層も良く見かける。彼らの豪遊振りはバブルの頃の日本を彷彿させるほどである。やはり親日国ミャンマー、中古車だけでなく日本料理にもブランド力があるのだろう。

    昨年、ジャンクションスクエア(大型ショッピングセンター)に1号店を開設し、大成功をおさめた韓国資本のロッテリアは今月、チャイナタウンに3店舗目を出店し快進撃を続けている。マレーシアやタイのレストランチェーンも進出を決めている。

    本にも書いたが、ミャンマーは世界の最貧国などという統計上の数字に騙されてはいけない。少なくともヤンゴンの中間層には十分な購買力がある。消費に飢えていると言ってもいい。マクドナルドもスターバックスもまだ来ていない今がチャンスであることは間違いない。

    日本の外食産業からも高級ハンバーガーチェーンや有名なパティシエが監修する高級洋菓子店が参入を計画していると聞いている。美味しくて健康にも配慮しているジャパン・クオリティの食品と日本式のきめ細やかなサービスは世界中で評価されている。ここミャンマーでも是非それを実証してみせて欲しいものだ。

    2/20/2014

    春祭り1

    春祭り2

    春祭り3

    「新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由」

    松下英樹

    松下英樹

    バガン・インベストメント
    COO (取締役執行役員)

    1964年、静岡市生まれ。早稲田大学商学部卒。参議院議員秘書を経て1999年静岡市にPCスクール運営会社、オックスクラブ・ドット・コムを設立、90年からミャンマーに通い始める。2003年、ミャンマーICTパークにてMyanma Dot Netを設立、無線ネットワークによるISP(インターネット・サービス・プロバイダ)事業に進出するも、政変によりパートナー企業が政府に接収されてしまったため、閉鎖を余儀なくされたが、その後もミャンマーに通い続けて現地での人脈を広げていった。2013年1月、日系初のベンチャーキャピタル、バガン・インベストメント社を設立、取締役執行役員に就任。

    http://www.baganinvestment.com

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